奇術師の予知能力

日本が世界に誇るカルチャーの一つにアニメがあります。私も子供のころ、ドラゴンボール、スラムダンク等のアニメを集めて読んでいました。子どものころ読んだアニメはほとんど完結してしまいましたが、まだ続いているハンターハンターというアニメがあります。そのハンターハンターに出てくる奇術師ヒソカが、天空闘技場にて対戦相手のカストロにこんな予言をします。

「僕の予知能力をお見せしようか。…さて、1から13までのカード、まずこの中から好きな数を選んで、頭に思い浮かべて。…いいかな?思い浮かべたらその数に4を足して、さらに倍にする。そこから6を引き、2で割った後、最初に思い浮かべた数を引くといくつになる?…僕にはその答えがあらかじめ分かっている。…その数字は1だ。」

①1~13までの好きな数字を思い浮かべる
②その数に4を足す
③その数を倍にする
④その数から6を引く
⑤その数を2で割る
⑥最初に思い浮かべた数字を引く
⑦必ず1になる

というものです。

例えば10を思い浮かべると

①10を思い浮かべる
②4を足して14
③倍にして28
④6を引いて22
⑤2で割って11
⑥今回は10を思い浮かべたので10を引く
⑦11-10=1

6を思い浮かべると

①6を思い浮かべる
②4を足して10
③倍にして20
④6を引いて14
⑤2で割って7
⑥今回は6を思い浮かべたので6を引く
⑦7-6=1

と必ず1になります。

では1~13以外だとどうなるのでしょうか?

-100を思い浮かべると

①-100を思い浮かべる
②4を足して-96
③倍にして-192
④6を引いて-198
⑤2で割って-99
⑥今回は-100を思い浮かべたので-100を引く
⑦-99-(-100)=1

このように1~13ではない数を入れても1になります。

なぜそうなるのか?また、分数や0や小数でも1になるのか?
そう思った方もいるかもしれません。

中学生であれば、選んだ数字をXとおき、1次方程式を使って図示するとトリックがわかり面白いです。

他にも、18世紀のフランスの歴史が学べる「ベルサイユのばら」、中国史が学べる「キングダム」、百人一首や和歌が学べる「ちはやふる」…アニメから学べることも多いので、勉強の合間にアニメで一息つくのもいいかもしれません。