まずはイメージしやすい解き方で

ゴールデンウィークに姪っ子が遊びに来てくれました。

その時に飛行機で移動する時差の計算がわからないとの事でしたので少し解説をしました。

問題はざっくりこんな感じです。

成田国際空港を3日午後1時に出発した飛行機が,13時間かけてローマ(東経15度)に到着した。到着したときのローマの時刻は何日何時か。

解説の仕方によっては何通りも説明できますが、最初は計算が少ない解説をしてみました。

【解説その1 機械的にパターン化して解く】
①飛行機の移動は考えずにいつも通り時差を求めてプラスマイナスで表記
②飛行機に乗っていると時間は進むので①求めた時差に移動時間を足す(飛行機の移動時間は必ずプラスになる)
③出発国の今の時間に足す

①135-15=120  120÷15=8つまり時差は8時間です。日本の8時間前なので-8
②-8+13=5
③日本は今3日の午後1時なのでこれに5を足して3日の午後6時

…反応がイマイチでしたので、イメージしやすい別パターンで解説しました。

【解説その2 到着する国が今何時か求める】
①飛行機の移動は考えずにいつも通り時差を求める
②時差を求めて到着する国が今何時か求める
③到着国の今の時間に移動時間を足す

①135-15=120  120÷15=8つまり時差は8時間です。
②今、日本は3日の午後1時ですから、今ローマは8時間前の3日の午前5時です。
③ローマは今3日の午前5時なので、これに移動時間13時間を足して3日の午後6時 

こちらのほうがイメージしやすかったようです。この解き方で類題を数問解いた後は最初の解説も理解できたようでした。

さらに、西経の国だったり日付をまたぐ場合を考えると、到着国の現時間を出すのは少し面倒なことに気づき、【解説その1】でスラスラ類題を解くことができました。

時差の問題に限らず、何でもかんでも最短の解説(裏技的なものも含む)を生徒が理解するとは限りません。特に中学1年生は、少し遠回りでも自分がイメージしやすい解法で解いてみて納得することが大切です。

エピオンでも生徒の解き方を否定せず、「こっちのほうが計算楽だよ。よかったら使ってみてね」と紹介しています。